2010年12月27日一覧

前立腺生検は「検査」?「手術」?

(「生検」って書いちゃったけど「針生検」です。タイトル以外、編集でなおしました。2010/12/27 11:56)

 予定では本日から二泊三日で入院して検査することになってたんですが、悩んだ末、針生検はとりあえず中止してもう少し様子を見ることにしました。理由と経緯は以下のとおり。

 11月に健康診断を行い、結果として「PSA6.0」が判明し、医師との面談がありました。現在60歳ですので、PSA6.0はとくに珍しいこともないとのことで、しばらく様子をみましょうか、と言われたのですが。いずれは前立腺針生検になるのは避けられないとも言われ、どうせすることになるなら早いほうが良いのではないかと思うのは普通ですよね。

 実は私は「針生検」というものを勘違いしてたんです。その言葉からして「通常の検査」だと思い込んでました。大腸内視鏡とか胃カメラとかで、その場で組織を摘んでくるようなイメージといえばいいのか。とにかく、苦しくないこともないだろうけど「検査」なんだと。大腸内視鏡も胃カメラも心臓カテーテルも経験あるし、カテーテル入れて副腎直接採血も経験ある。尿パイプやら検査後数時間身動きできないなんてのは、珍しいことではないです。検査後三時間くらい動けないよと説明されても、ふむふむ、状態でした。

 その思いのまま、紹介状を書いてもらい、いつもの病院の泌尿器科に行きました。最初にそれなりに診察とかあるのかなと思ってたのに診察も無しでいきなり「針生検を受けるも受けないもあなた次第、さてどうします?」と言われ、なんか変だなぁと思いながらも、医師からの紹介状もって針生検を受ける前提で来てるんだからこういうもんなんだろうと、「お願いします」と言ったわけです。そのためにわざわざ来てるんですから言うしかないですよね。その場で入院予定を組まれました。(余談ですけど、ちょっと変な先生だなと思ったのは確かです。2001年にここで副腎摘出を腹腔鏡でやってもらったと話したら、え?うちでそんな前から腹腔鏡やってたのか、すごいな、みたいな反応で私の腹をまくり上げて傷跡みながら感心してた。若い先生じゃないです。なんか変でしょ?(笑))

 それでなにか違和感を覚え、帰宅した後、ネットで検索しまくりました。知りたかったのは「検査を受けた人達の感想とか報告とか」です。調べていくうちになんだか様相が違う(^_^;) ものすごく痛いとか、検査後何日も痛みが続くとか、血尿が続くとか、とても恐ろしげな話ばかり出てきます。

 そうこうしているうちに、泌尿器科医のサイトを見つけ読んでみて驚愕です。針生検って「検査」ではないんですね。一種の手術扱い。さらに、PSA6.0程度だとガンの確率が2割くらい(これは知ってた)で、さらに治療を要する悪性のガンはそのうち二割くらい。つまり治療を要するガンは生検者全員の4%くらいしかない。まあ4%でも怖いっちゃ怖いですよね。でも、もっと恐ろしいことが書いてありました。

 「前立腺肥大症と前立腺ガン」です。サイドバーのメニューから関係ありそうなところを読んでみてください。

 そこの先生によれば、針生検の太い針で10数カ所も穴を開けるために、おとなしく前立腺内にとどまっていたガンをわざわざ体中に転移させてしまう可能性があるらしいのです。確立された学説ではないらしいんですが、そういう説を唱える開業泌尿器科医が現実にいるわけだし、統計的なデータも載せてある。筋もとおり、理にもかなってる。素人の私(患者)から見ると、なかなか説得力のある説です。患者として、痛かったり苦しかったりする「検査」はイヤだという逃げの心理が色眼鏡になってることは否定しませんけどね。藁にだってすがるものなんです。

 PSA6.0だと年齢的にも前立腺肥大になってる可能性は非常に高いそうで、前立腺肥大を疑い、そちらの検査と治療をすることで、8割の人はPSAも正常値になるみたいです。その時点でPSA値が悪化を続けるようなら、あらためて考えたほうがいい、と思わざるを得ませんでした。

 慌てて予約をした泌尿器科におもむき、検査の中止を申し入れ、最初に紹介状を書いてくれた医師と相談しなおす旨を伝えました。いろいろ言われました。最終的には自分の判断だから、あとで「あのとき検査をしていたら」とは絶対に言わないでくれ、とかね。そりゃそのとおりですけど、患者に一々そんな不安がらせることを言うか? 一瞬、やっぱりこのまましたほうが...とか思っちゃいましたよ。

 中止してもらった数日後に分泌内科の定例診察があったので、それを話したところ、逆に驚かれてしまいました。あれは手術ですからね、と。私がすべて承知の上で針生検を申し出たと思ってたらしい。3ヶ月に一度の定例診察のとき採血も採尿もするんで、ついでにPSAもそのとき一緒にチェックしてもらうことにしました。それなら三ヶ月ごとのチェックができる。

 いずれにしても一日や二日を急ぐ状態ではないので、年が明けたら最初の健康診断のときの医者に連絡を取って相談しようと思ってます。なお、大腸ポリープの切除を来年2月末に二泊三日程度の入院で行う予定はそのままです。