ところで、イアフォン?イヤフォン? 私は昔はずっとイアフォンだと思ってました。だって Earphone でしょ。Earはイアだと思うんだよね。でも検索するとすべてイヤみたいだ。カタカナ表記統一でイヤフォンなのかな。
以前自分で書いたの読むと全部「イヤフォン」だね。当時調べて統一表記がそうなんだと確認した気がしてきた。たぶんそうだな。いまさら再度確認する気は無いけど。
さらに気になったけど、ホンなの?フォンなの? まあ、フォンだろな。イヤフォン、ヘッドフォン。だってスマートホンとは書かないでしょ。スマートフォン。あら?でも略すとスマホだな。スマフォとは書かないか(笑)
どうでもいい話しですね。そういうわけでイヤフォン。
イヤフォンの話題はこれまで何回か書いてます。
「イヤフォン(ヘッドフォン?)」
「メガネ人の悩み」
他にも書いた気がするけど、タイトルからじゃもうわからないや。
外で聞くんですから、音質は全然気にしてません。音質へのこだわりはありません。外部の音が聞こえないと怖いです。だから外の音が入ってきて音が混ざるのに音質がどうのと言ったって始まりません。
問題はとにかく、
1:私は日本では少数派の「湿った耳垢(ジト耳)」な人です。
2:メガネをかけています。
この二つ、重なるとかなり大きな問題になります。イヤフォン選択のね。
耳穴に突っ込むカナル型はダメなんです、私。
同じジト耳な人ならうんうんとうなずくと思う。べたっとくっついて、取り出したあと汚れてるし、第一、使用中に耳の中が痒くなってきます。いくつか試して見たけど、確かに音は良いけど耐えられなかった。
そして、「耳にかけるタイプ」もダメ。短時間なら我慢できても冬にマスクなんかしたらもう絶対だめ。外出時の条件から外れちゃう。メガネかけてる人は多いから、これはわかってもらえると思う。
インナーイヤータイプ。耳の部品の名前がわからないけど、耳の穴の入り口のくぼみにぱかっとはめるやつ。携帯とか買うとオマケについてくるやつ。100円ショップにもあるけど、高いのは何万円もするやつ。あれも私ダメなんです。耳の形が悪いのかしっかり入らないので、ぽろりと外れちゃう。外れないまでもすぐに外れそうに緩んじゃって音が激変する(音が悪く、小さくなる)のね。
密閉型のヘッドフォンは外で使うのに問題外ですね(笑)、外出時にあれをすると歩いてて怖いです。廻りの音が聞こえない。ヘッドフォンタイプだとオープンエアってのじゃないとダメ。でもオープンエアだと音漏れがけっこうすごい。電車なんかで人と密着してる状態だと、どんなヘッドフォンでも音を小さくしないとダメなんだけど、病院の待合室とか、他人とはそれなりに離れていても音漏れするやつは聞こえちゃうんだよね。
そこらを解決出来るものはないのか、ずっと気にしてたんですが、あるにはあってもどれも高いんですよ。音質重視じゃないので高い物に手を出す気はないです。イヤフォンで買ってもいい気になるのはせいぜい2000円くらいまで。と、自分で決めてます。それ以上には手を出さない。
ネックバンド式のオープンエア型ヘッドフォンも価格的にはOKなのもあったんだけど、音漏れが気になって買うには至ってないです。買ってダメだったらもったいない。
たどりついたのがこれ。
耳に突っ込むカナル型ではないです。パカッとはめるインナーイヤータイプなんだけど、イヤフォンの廻りにゴム製のカバーがついていて、まあ、そのアマゾンのリンク先を見てもらえばわかるけど耳の穴の上のところにそれをクポッっとはめるので外れない。耳かけ式ではないのでメガネとの共存もOK。
ゴムのカバーがあるために密閉型に近くて音漏れは少なくて、しかもちゃんと外の音も入ってきます。「周囲の音を遮断しないオープン音響設計」とか説明されてます。でも、というか、だからというか。電車の中とか工事現場のそばを歩いてるときは外の音がうるさくて音楽が聞こえなかったりします(笑) まあ仕方ないか。
しつこいけど音質は期待しちゃいけません。外という環境で使う物なので、音質に期待するのが矛盾してます。家の中だったらスピーカーを鳴らすか密閉型のヘッドフォンを使えば良いんですからね。
あと、もちろんですが、まったく違和感無しで長時間使っても痛くならないってわけじゃありません。密閉式の普通のヘッドフォンでも同じですけど、数時間使いっぱなしだとなにげに外したくなります(笑)
問題点はケーブルが長すぎること。
アマゾンのリンク先を見るとわかるけど、ケーブルクリップなるものがついてきます。余った長いケーブルをこれでどうするのかよくわからない。巻き取りできるわけでもないし。早い話が洗濯ばさみなんだよね。ケーブルを束ねてこれで挟めってことか?わざわざ付属品としてつけるほどのものじゃないと思う。前に使ってたケーブルをくるくる巻き付けるやつを使ってまとめてます。
こんなふう。
なお、Bluetoothはその画像にあるように別途レシーバを用意してます。イヤフォン一体型だと、応用が利かないんですよね。一体型の利点はケーブルがないこと。小さくはない利点だし、それだけで考えれば安く済むってのも利点。
だけど、一体型だとどっちが壊れても一緒にダメになる。レシーバだけ別にしておけば好きなイヤフォンと組み合わせられるし、家にいるときは密閉型のヘッドフォンで聞くとかもできる。ヘッドフォンを持ち出して外の環境で使い分けるのもありか。ないな(笑) いやあるか。単純に病院とかで時間待ちするときなんかヘッドフォンの方がいいかも。いつ呼ばれるかなんてときは外の音が聞こえないと困るけど。
レシーバは前に買った「Bluetooth オーディオレシーバー」が気に入ってたんだけど、保証期間半年で、なんと七ヶ月目に充電できなくなってしまい、メーカーに問い合わせしてもどうにもならなかったんで、こいつは選択枝から外しました(笑)デザインも使い勝手も良かったんだけどなぁ。
いま使ってるのはこれ。保証期間1年なんで、少しはましだと思います。
Bluetooth を使う利点は言わずもがな。かな。バッグにタブレット放り込んで、音のオンオフとか音量調整を一々バッグに手を突っ込まなくても出来ること。レシーバをいじればできますからね。
イヤホ-ンですか。前にも話題になりました。当然の事ながらコメントを書きたくて「ウズウズ」しましたが遠慮しました。
理由は書けば「また昔話」になってしまうからです。ヤングさんは現在しかないでしょうけどオ-ルドはどうしても語りたい過去があります。
その過去ですが、まだイヤホ-ンという言葉が無い時代からお世話になりました。レシ-バ-時代です。今はレ-シ-バ-を検索するとアレコレ出てきますね。だけど当時は受話器のことです。
中学へ入ってから「ラジオ技術部」へ参加すると最初に「鉱石ラジオ」を作ることになりました。昭和24年初夏の頃、材料は技術部顧問の田中先生の引率で秋葉原へ買いに行きました。勿論お店もありましたがまだ「露天商」が多かった時代です。海軍放出品と称して知らない型番の真空管などゴザ(死語(笑))を敷いて地べたへ並べて売っていました。
完成してレシ-バ-からNHKの放送が聴こえて来たときの感動は躯がシビレました。レシ-バ-は今はオ-ディオだと意味が違いますね。レシ-バ-は電磁コイルに反応する金属板が振動して音になる仕組みで、振動体が金属ですからヒドイ音でした。ただし今思えば・・という事で当時は比べる対象がありませんから聞こえるだけで感激感動でした。
(レシ-バ-)→(イヤホ-ン)→(イヤァスピ-カ-)
→(ヘッドホ-ン)・・・ドライバ-の主な意味が「ネジ回し」から次々変わったように時代と共に言葉も化けますね。あえて区別すればヘッドは大型外付型、イァ系は耳穴に入れる方式??
さて、レシ-バ-のその次から全く記憶がない。イヤホ-ンという言葉がいつ頃から出てきたのか。レシ-バ-、イヤホ-ン、イャスピ-カ-、ヘッドホ-ン、使っていたのに覚えが無いので「長岡鉄男の日本オ-ディオ史1952-82」を読み返してみたのですが項目がありません。続編が出たのですが買いそびれました。それには在ったかも。
今使っているのは例によって古いものです。超骨董品で50年以上まえのものです。滅多に使わないせいもあるでしょうけど痛んではいない。ソニ-の製品ですが、あの頃の物は肉厚の素材でしっかりと作ってあるので寿命が長いです。最近の物は価格競争のためペラペラで安いけど直ぐ壊れる。その後2度ワイヤレスにしてみたのですがダメでした。アンプとソフアの距離があるので3メートルのワイアを継ぎ足していたのですが「紐付き」が実にウッとおしい。そこで91年に2万5千円のワイヤレスを買ってみました。オ-ディオ誌お墨付きの機種、しかし、これがダメ。目の前に発信器があるのに「シ-シ-、サ-サ-」ノイズが凄い。すこし動いて赤外線信号波の端へ行くと音がギャ-つく。
かなり後になってもう一度ソニ-のものを買いました。記録をみたら04年でした。これはビデオ鑑賞用で5800円の普及品。かなり良くなっていましたがやはりシ-シ-は聞こえます。音質はジャズどまりでクラシックは無理、もともと目的が違いますから。
結局もとの「紐付」に戻りました。価格は覚えていません。中級品の下でしょうが音はワリといいです。高級品は知らないので自分でそう感じているだけですが。先日、俳優の渡辺徹さんが35万円のイャホ-ンを買ったとラジオで言っていました。それとはレベルが違う話です。
しかし、今は子供も居なくなってカミさんだけですから、なんの遠慮もなくガンガンできるのでイヤホ-ンはときたま夜スチ-ルを弾くとき使っています。
いぁほ-ん、この愛すべきものが日本のオ-ディオ産業を滅亡に追い込むなんて長岡先生は想像もしなかったでしょう。先生は良い時代にお亡くなりになったと思います。
日本のオ-ディオはまだ滅亡なんてしていない、という説もあるでしょう。しかし、あの絶頂期を知っている者としては「滅亡」にしか見えないのです。多くの有名メ-カ-が消えました。
今、拙メは7組のスピ-カ-とス-パ-ウ-ハ-1台を利用しています。メインに2本、サラウンド用に4本。テレビ用に2本とウ-ハ-、別のセットにAB切り替え方式で4本。残りの1組は予備です。勿論本格派ならば「フン」というような安物ばかりです。
しかし、このすべてはイァホ-ン一つで済みます。音楽の種類によってはイアホ-ンの方がいい。細かい音が聴こえますからね。
スピ-カ-で聴くのは音場感の中にいて躯で音を聴きたいためです。こればかりは耳の中だけで聞こえる音と、良し悪しを別にする感覚の話です。
イヤホ-ンならばアンプもいらなくなります。拙の場合4台無用。別の部屋で使うためにソニ-のポ-タブルプレ-ヤ-がありますが掌に乗るサイズで音は他のアンプを通すより良いような気がします。これ1台で総てカバ-できる。
結局、イヤホ-ンで済めば大袈裟なものはいらない。ICレコ-ダ-にダウンロ-ドしたものを聴けばプレ-ヤ-もいらない。当然、関連産業は滅亡に向かいます。
今回、長岡先生の本を読み返して、その「まえがき」に唖然としました。この本の刊行は93年の10月ですが、なんと
「オ-ディオの誕生に立ち会い、死を見取った人間のひとりである」と書いているのです。LPの時代の終焉から現在を予測していたのです。先生は2000年の5月29日74歳で亡くなりました。夕刊で訃報を知ったとき泣きました。会ったことも無い人なのに不思議でした。16年前はまだ「完全滅亡」の時代ではありません。先生は良い時に世を去ったのです。今は原稿を書く雑誌も少ししかありません。長岡スピ-カ-を作る人も少ないでしょう。
今回久しぶりにポ-タブルのプレ-ヤ-で聴いてみました。
当年、既に杖朝の歳ですから耳の方はほどんとダメ。何年か前に8000ヘ-ズしか聞こえませんでしたから今はもっとヒドイはず。ところがイヤホ-ンだと音の発生体と鼓膜が近いのでスピ-カ-だと聞こえないヘ-ズの音も聞こえるのです。これは有り難い。
この文章は送信するつもりはありませんでした。コメントは中野さん展開したテ-マに沿って書くべきで、自己の回想録ではありませんから・・。
でも、今朝の新聞に入っていた山田電気のチラシをみて気が変わりました。いつもは買う物がないので内容など読みませんがチラリとオ-ディオのところを見たら、なつかしやレシ-バ-という文字がありました。新しい言葉もありました(拙が知らないだけですが)
インナ-イヤ-レシ-バ-(耳穴式らしい)
インナ-イヤ-ヘッドホ-ン(どう違うのだろう?)
オ-バ-ヘッドホ-ン(大型外付式?)
懐かしや、レシ-バ-という言葉に出逢って嬉しくなり送信する気になりました。
オ-ディオより早く寿命がつきたものがあります。
日本の8㎜映画産業の黎明から終焉まで見届けました。ビデオは
小型映画を滅亡させただけではなく、興行用映画までデジタル化してフィルム産業を滅亡させました。世界のフイルム界の王者コダックは破産、富士も映画フイルムは既に2013年に保存用(プリント用)を除いて生産を終了。120年にわたったフイルムの時代は終わりました。
野次られらいうちにジョ-クを取り消します。
拙は貧乏サラリ-マンの小倅の「ナレノハテ」です。宮中に出入りしないヒトは「杖朝」なんて関係ない。80歳は傘寿であります。