「薬」って不思議

 塗り薬とか貼り薬とか、そういうのは不思議じゃあないです。まあ想像してるより複雑な働きをしてるんだろうなとも思いますけどね。患部に直接働きかけるんだからあんまり不思議感はないです。

 不思議なのは、頭痛薬とか精神安定剤とか、こう、、、なんて言ったらいいのか、具体的に「患部はここ」って場所がないんじゃないかって思う薬ね。まあ、患部は脳細胞なんだろうけど。飲んで胃に入って消化されて血管に入る。血管を通ってあちこちに運ばれる。薬に意志があるわけじゃないのに、なんで「ここで止まってこいつに働きかけるぞ」ってなるんだろう。

 私、毎日4回もインスリン注射をします。インスリンうちながら、ふと突然不思議に思ってしまったのです。インスリンは飲み薬にはできないんですよ。なぜって、インスリンを飲んでも胃で消化されて分解吸収されちゃってインスリンじゃなくなっちゃうから。血管(皮下の毛細血管だけど)に直にインスリンを入れるしかないわけです。そう思ったら、じゃあ普通の薬は消化されちゃっても大丈夫なの?どこにどうして効くの?って気になってしまった。

 口から肛門の手前まで。消化器系っていうのかしら。そういう部分に効く薬も内側からだけど、そこを薬が通るんだからそんなに不思議な感じはしない。胃で溶けないで腸まで行って欲しい薬は溶けるのに時間がかかるカプセルに入ってるんだと思う。

 解熱剤なんかも不思議だよね。体温が下がる。高熱が下がるだけで低体温になるわけじゃない。薬の世界ってデジタル人間には理解しにくいのかも。数値でああなるこうなるじゃなくて、結果こうなったからこの薬はこれに効く、ってな臨床の世界なんだろね。実験動物のおかげってことかな。