youtube一覧

第三者のコンテンツ一致(4):解決編(たぶん)

 これまでの経過は
第三者のコンテンツと一致が来た
第三者のコンテンツ一致:その後
第三者のコンテンツ一致(3):その後の後
を見てください。「(3)その後の後」で書いた二回目のコンテンツの一致が来たあとの異議申し立ては再び一回却下されました。

 そこまでは申し立ての理由を選択枝の中から「私のコンテンツ利用は、該当する著作権法に基づくフェアユースまたはフェアディーリングに関する法的要件を満たしています。」を選んでいました。フェアユースの意味をよくわかってなかったんです。許諾の範囲だからこれかなと思いました。フェアユースの意味を調べてみたら、これはちょっと違う。

 今回はJASRACとのやりとりで理論武装できてますから、異議申し立ての理由は選択枝の中から「正当な権利所有者からこのコンテンツを使用するライセンスまたは書面による許可を得ている。」を選びました。

 JASRACとYoutubeのいわゆる「包括契約」というのはYotubeがJASRACに権利があるコンテンツの使用料として全売り上げから一定割合をJASRACに支払うというものです。Youtube側でアップロードされた物を個別に合法的なものかどうか審査するわけではないです。

 YoutubeがJASRACに使用料を支払うためには、合法的(著作権を侵害していない)なコンテンツのアップロードが必要なわけです。したがってアップロードする前に著作権について許諾を得ている必要がある。Youtubeにアップするために個別に申請して個別に承諾するのは物理的に無理でしょうから、この許諾は「JASRACの条件に則っていれば」自動的に得られる物。個別に書面が出るわけではないですが、条件に則っていれば「Youtubeにアップするための(そのためだけの)ライセンスを受けている状態」なわけです。

 そいうわけで「許可を得ている」んだから制限を受ける謂われはないんだと主張してみました。数日過ぎたあと、通知が来ました。今度は単純に却下とか相手の取下ではなく、「(抜粋要旨)その根拠を示す書面を画像で示せ。あるいは根拠を示すURLのリンクを張れ」と言ってきました。ちょっとドキドキしながらJASRACデータベースコードを書き、さらにJASRACへのリンクをいくつか張りました。

 結果として数日経った本日、何事も無かったように相手の申し立ては消えていました。消えた理由の通知もなく、メールも来ませんので、いつクリアになったかはわかりません。管理画面を毎日チェックしてないので。管理画面を見ると「第三者のコンテンツ一致」が消えてるだけです。実にビジネスライクというかGoogleという外国企業らしいというか。余計な手間をかけさせたね、ごめんね、とまで言ってもらうつもりはないですが、痕跡(この経過の履歴)くらい残したってよさそうなもんなのに。

 で、思うんだけど、普通ここまでやらないんじゃないかな(^_^;) どこかであきらめて相手に収益が入る広告をつけた段階で「それくらいだったらいいや、アカウント削除の危険冒して主張するのは...」で終わっちゃうんじゃないでしょうか。
 今回の件で調べまくったら、ちょっとおもしろい記述(Googleのね)を見つけ、想像を絡めるとおもしろそうな話しになるんですけど、長くなるのでまた近いうちにってことで。(近いうちに、の続きはこちら「Youtubeというもの」)


第三者のコンテンツ一致(3):その後の後

 いやあしつこい。ここに報告書き込みするのもしつこいかなと思ってしまいそうなくらいしつこい。

 経過をまとめると

第三者のコンテンツと一致が来た
(1) 2013/11/25 花咲く街角をYoutubeにアップロードした
(2) 「BMG_Rights_Management」なる団体から「第三者のコンテンツの一致」が来た
(3) 当然異議申し立て
(4) 申し立てがその場で却下され再度「第三者のコンテンツの一致」が再設定される

第三者のコンテンツ一致:その後
(5) 2013/11/28 JASRACに「私のアップロードは許諾の範囲か」を確認
(6) すぐにJASRACから返事があり、さらに数回の質疑応答
(7) Youtubeにて二度目の異議申し立て。回答期限13/12/27 と表示される

 ここまでが一昨日までの話し。

 ここからがその後の後、です。
(8) 2013/11/30 今日ですね。一ヶ月待つのかと思ったら二日で変化がありました。

Runaway”, 楽曲 管理者: 0:18
BMG_Rights_Management 申し立てを取りやめました

 そんなふうになりました。「申し立てを取りやめました」ですからこれで一件落着と思ったんですが。
(上の0:18というのは「そこからコンテンツが一致してるよ」ということだそうです。)

 なんと(苦笑)。それもわずかな時間しかありませんでした。すぐにまた「第三者のコンテンツ一致」警告が来ました。同じ相手です。おい、いまこっちの異議を認めて取りやめたんだろ?またかよ! ってな気分です。

 もちろん速攻で異議申し立て。今度は最初の第一回目と違って最初から第二回目扱いみたいです。回答期限が13/12/29となってます。こんどはいつどんな形で変化が現れるのでしょうか。

以下、私もしつこくこの件に関しての気持ちを書き連ねます。

「却下」の響きにはけっこう怖いものがあるので、26日27日と二日ほど冷静になりつつ状況を調べまくりました。幸いなことに私は普通の人たちより「法律的な文書の読み方や考え方」に強いです。法務省の国家資格者として、不動産登記法という狭い範囲ではありますが、法律で飯を食ってますからね。
 調べまくっても私には非がない。でもバイアスがかかって公平公正な目で見てないかもしれないし、勘違い、都合の良い解釈をしてる可能性もゼロじゃないので、JASRACに訊いてみることにしたのです。Youtubeの問題として訊くと答えてくれない(それはYoutubeの問題だからYoutubeに聞け)とどこかで読んだことがあるので、「データベースの見方、データベースに書いてある権利形態の意味」を聞くことにしました。どこまで遵守すればYoutubeにアップしても承諾の範囲なのか、という訊き方。

 JASRACはとても丁寧で好感の持てる対応でした。かいつまんだ内容はリンク先を読んでもらうとして、とにかく私が間違ってないことは確認。

 二度目の異議申し立ては大変です。一度目もグーグルの「法律文書(用語)に疎い人だと、怖くなってあきらめるかもしれない」みたいな直訳日本語説明を乗り越えなければなりませんが、二度目はそれをもっとエスカレートさせた注意書きに加え、こちらの個人情報を全部相手に伝えなければなりません。すごく悩みました。だって相手は正当な団体じゃないかもしれないじゃないですか。脅して小銭を稼ぐ詐欺団体かもしれない。でもここで嘘の情報(架空の住所とか)書いたら、万が一法律的なもめ事になったときに絶対不利になる。仕方ないので全部さらしました。そこまでやって「次に進む」と画面に現れるグーグルの説明が、さらに過激になります。ほんとうにいいのか?ほんとうに異議申し立てをするのか?権利もないのに申し立てしたら、もしかしたらおまえの人生終わるよ?(と書いてあるわけではないですが(笑)ニュアンス的にはそんな感じ)と。たぶん多くの人はここで異議申し立てをあきらめます。広告がつくくらいならと我慢しちゃうと思います。

 でも、よく考えて見てくださいな。著作権に違反しているものを見つけた正当な著作権者だったら広告をつけただけで放置するなんてあり得ないんです。強制削除します。JASRACが日本での権利を委託されている外国作品はその外国での権利者に収益を分配している。なのに広告をつけたら収益の二重取りじゃないですか。強制削除も「JASRACの許諾範囲」のものは理論的に削除にならないはずです。権利の乱用になる。外国まで及ばない許諾ですから、外国では視聴できないようなブロックはされるかもしれませんが。国内では合法であり「楽曲の使用料はYoutubeを通じてJASRACに払ってる」ってことを忘れてはいけません。JASRACの規定に則って作成しYoutubeにアップロードしたものを削除できるわけはないんです。よくある削除は規定に則ってない、CD音源丸ごとだとか、そんなもんです。


第三者のコンテンツ一致:その後

 著作権違反してないことには自信がありましたが、異議申し立てが却下され、再度異議申し立てをするのが怖かったのでJASRACに質問をしてみました。

 さすがに日本の団体。すぐに丁寧なお返事が来ました。しかも一回こっきりではなく、こちらの新たな疑問質問にもお返事をくれました。数回やりとりした結果を簡単にまとめると、以下のようになります。

 JASRACの作品データベースで検索し、そこに載ってる権利形態を見て、演奏と配信に制限がついてなければ、JASRACの管理曲として、すべて自作の音源かつ自分で歌うものをアップロードするのはYoutube(ニコニコ動画など)と包括契約している範囲である。
 また、データベース上「演録M」となってるのは、海外の著作権管理団体に作品を預けている方で、JASRACはその海外の著作権管理団体とお互いの作品を管理し合う契約をしており(相互管理契約)、海外の著作権管理団体に所属している方の作品を、日本で使用する場合には、JASRACが管理を行うことになっている、ということです。「外国団体との契約参照」。

 ただ、あくまでも「JASRACの許諾は日本国内のみ」であることに注意で、公開範囲を日本国外にまで広めてしまうと外国の著作権保持者からクレームがくることはありうる。外国曲の場合、公開先を日本国内に限定しておくように、と。それでも相手によっては申し立てが来ることがあるそうですが、そのときはどうしろとは言われませんでした。公開範囲を日本国内としておけばほとんどそういうことはあり得ないような書き方でした。たぶん、正当な相手(著作権管理団体)ならそうなのかもしれません。

 この「公開範囲」って設定にあるのは、「プライバシー設定」に「公開」「制限付き公開(リンクをたどったときだけ閲覧可)」「非公開」の三つしかありません。地域を指定して公開する設定があることを知りませんでしたし、言われてもすぐには見つかりませんでした。

 アップロード管理画面(編集画面)の一番下、Youtubeのロゴがあるところに並んでる「言語」とか「国」のことのようです。これしか国を指定するところはないです。ここはとくに意識してなかったんですけど、これまで私のアップした曲をチェックしたところ、すべて「日本」にしかチェックは入ってませんでした。

 だとしたら、やはりこの「第三者云々」はいちゃもんにしか過ぎない。だって、相互管理契約でJASRACが代わりに徴収して送金すると書いてあるのに、収益目的の広告つけたら二重取りじゃないですか。で、再度異議の申し立てをしました。一度目は簡単だったんですが、二度目はめんどくさいし、こちらの住所氏名など個人情報をすべて相手に晒さないといけない。なかなか敷居が高いです。広告がつくくらいならいいか、とあきらめてしまいそう。でも申し立てしました。

文言は以下のとおり。

この楽曲はJASRAC管理下にあることをJASRACのデータベースで確認しています。アップロード動画の公開範囲も「日本国」のみでありJASRACの管理下です。
そして、すべての音源はDAW(MIDI)による自作であり他者作成のものは使っていません。
歌も自分で歌っています。したがって許された範囲内でアップロードしており第三者の権利を侵害した事実はありません。

 さてどうなるでしょうか。もしこれで動画の削除などをされたら(アカウントに×がつくようです。三つでアカウント削除)、「法的な異議申し立て通知」ってのをします。これは広告がついたくらいじゃ使えないようです。

以下引用

異議申し立て通知とは、著作権侵害の申し立てを受けて削除された動画を復元するように YouTube に対して行う法的リクエストです。この手続きは、フェアユースの場合など、誤りまたは誤認によって、アップロードした動画が削除された、または無効となった状況でのみ行う必要があります。それ以外の状況では行わないでください。

 そこまで行くとは思ってないけど、最悪の場合はYoutube撤退してニコニコに引っ越そうかと考えています。