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医療費を計算してみる

 1型発症から10年になりました。11年目に突入です。

 発症したときはかなりお気楽にかまえてましたが、10年後はどうなってるんだろう、まともに生きて行けてるのか、などとちらっと思ったような気もします。早10年ですね。しみじみ。

 いまのところ三大合併症といわれる神経・網膜・腎ともに合併症の兆しはまったくないようです。目は長期間の強度な近視と加齢の影響で初期(早期?)の緑内障になってるとかで、目薬始めました。

 さて、あまり深く考えずに(というか考えないようにしてるんだけど)負担してる1型糖尿病関連プラスその他の医療費。ちょっと計算してみたくなりました。私は分泌内科は三ヶ月に一度インスリンなどの薬剤を処方されてるんですが、一ヶ月分換算で計算してみます。

 計算に取りかかった段階でのもくろみではきちんと細かく調べて羅列しようと思ったのでありますが、いざやってみると非常にめんどくさい(笑)。毎月毎月、固定した出費ではないですから。ということで分類集計は適当です。このくらい払ってるんだよってことで妥協することにします。

 表形式にしたり一目で見やすい表記にしたほうがいいんでしょうが、もういまさらHTML作成ツールを使う気もしないし、手打ちでそこらを書く気もしないのでテキストでダラダラと記述です。

 まず1型糖尿病に欠かせないインスリン製剤。現在は超速効型としてヒューマログを。基礎インスリンとしてトレシーバを使っています。
 ヒューマログは昨年、より安価なカートリッジ型へ。トレシーバはまだ使い捨てのペン型のままです。おおよそヒューマログを月に三本。トレシーバを月に一本使います。しつこいですが、使用本数はあくまでも私の場合です。もっと多い人がたくさんいるようです。

 ヒューマログ注カート      1630円(一本)*3
=4890円

 トレシーバ注フレックスタッチ  2619円(一本)  
=2619円

 注射針ペンニードル32Gテーパー一本当たり25.71円、月130回として
=3342円

 インスリン製剤と注射針で計10851円。これらは院外処方となり調剤薬局で購入します。当然調剤薬局にも別途支払いが発生します。

 これに血糖値測定用機材関連が加わります。これもかなり高いです。私は一ヶ月当たり11400円。自腹で薬局で購入すると一ついくらって計算になるんですけど、1型糖尿病で病院支給になると計算方法がかわって一ついくらって計算じゃなくなります。

 診療明細書には次のように記載されてます。(一ヶ月分です)

「血糖自己測定器加算(1型糖尿病・80回以上)  1140点」
=11400円

 ここらの計算が実は自分でよくわかってません。上記は「医療機関に支払う分、医師がこうしなさいと指導した分」であって、血糖値測定センサーや針などの個別の値段ではないってどこかで読みました。ちなみに、毎月120回以上測定しろと指導されるとこの加算は15000円になるそうです。

 80回以上との指導で私は120個もらってます。横浜労災では最高で120個までとなっていると医師に説明されました。一日平均で4回しか測定できません。実際には5回以上測定する日もかなりあります。体験(経験)上わかってる内容の食事のときは食後の測定を端折ったりして月に120回でおさまるようにしています。

 さらに在宅自己注射指導管理料として810点取られています。これは毎月診察でも三ヶ月に一回診察でも810点らしいけど、私は三ヶ月に一度なので、月割りにして一ヶ月分で270点ですね。2700*10で
=2700円

 ここまでが1型糖尿病でインスリンを打つために必要な直接的費用。一ヶ月分として足しますと、
=24951円

 さらに診察時に採血採尿検査がありますので、上記に加わります。計算すると一ヶ月あたりで約6000円になります。この検査、私は甲状腺と副腎関係の検査も同時にしてるので1型糖尿病だけの検査より若干高いようです。けど、費用を分離できないのでまとめて月約6000円としときます。

総合計:30951円ですね。
それの3割が私の自己負担。30951*0.3です。

1型糖尿病に関しての自己負担額、一ヶ月当たり
=9285円。

 もし、注射タイプからインスリンポンプに変更すると、普通のインスリンポンプにしても毎月7千円ほど高くなるみたいだし、最近出始めたCGM(SAP?)という血糖値も確認できるタイプだとさらにお高くなるようなので(ポンプの倍くらい?)ちょっと手が出ませんね。

 これに診察料や調剤薬局の諸々の手数料的なものを加えた額が毎月かかる最低限の負担です。合計で一万円台前半ってところかな。これで終わりではありません(笑)

 年に何度かいろんな検査が指示され、その時々で支払いが増えます。血液や尿検査にしても余分な物を頼むと費用が加算されます。前立腺のPSAとかね。ですので、通常の検査以外は「次回はPSAも」と言わないと検査してくれません。

 このほかに、バセドウ・骨粗しょう症予防薬・睡眠障害などの診察費や薬剤負担があります。そこらまで加えるといくらになるでしょ。通年分を計算して12で割ればいいんでしょうけど詳細は端折ります。支払額(負担額)は1型含む慢性疾患分だけなら毎月平均で2万円前後ってとこです。

 数年に一度の大腸内視鏡とか、昨年初夏にあっためまいでの救急車騒ぎとかでドカンと負担が増えます。他にも骨密度検査とか神経症検査とか、思い出すとけっこういろいろあります。

ここから余談
 救急車に縁のない方の方が多いでしょうから参考までに書きますと、救急車は無料です。が、救急外来は当然ながら無料ではありません。かなーり高いです。通常の入院では考えられないほど手厚いですからね。救急外来に到着して数時間は医師が最低でも一名、さらに看護師数名がつきっきりだし、通常は予約しないとできない検査を最優先でおこなってくれます。昨年のめまいで救急車に乗ったときは午後到着して一泊、翌日朝退院して自己負担額で三万円以上かかってます。国保が効いてその額です。
ここまで余談

 さらに昨年秋から歯医者に通ってまして、まあこれも私に限ったことではないですけど、いまのところ通い始めってこともあって、毎月平均で歯医者だけで5千円前後は負担してます。

 さらにさらに(笑) 冒頭に書いたように、強度近視及び加齢による初期の緑内障と言われ、目医者にも通うことになりました。点眼薬含めると月に2000円くらいでしょうか。

 さて合計するとどうなんだろ。

 ほぼ毎月負担する額として3万円くらいかしら。

 支払えないことはないけど、決して余裕で支払える額でもない微妙なところです。加えて予測できな(したくない(笑))単発的(突発的?)に出る医療費支出があります。

 医療費は今後減ることなく、年齢が行けば行くほど増えていく一方なんでしょうね。まだまだ生きるつもりなのでめげず負けずに頑張ります。


目薬をさす

 一年ぶりに1型糖尿病の定例の目の検査に行きました。年に一度ってことだったんだけど、1型歴10年越えたんで今後は年二回だそうです。

 眼底検査や眼圧、網膜などの検査の結果、1型由来の障害はまったくなかったのですが、緑内障の検査もついでにしてもらいました。視野検査ってやつです。のぞき穴から一点を見てて、その廻りにランダムにピッっと光点が出ます。光が見えたらボタンを押す。これで全方位のどこが見えない(視野が欠けてるor視野が狭い)かわかるわけね。全然覚えてなかったんだけど、なにかデジャブ感が。数年前にもやった気がする。覚えてないってことは問題無かったってことだよね。

 だんだん思い出してきた。毎年受診してたのが、よく言えば無口な悪く言えば患者に説明しない眼科医だったんだ。検査はしたものの何のための検査なのか説明を受けた覚えがない。全部1型関連の検査だと思ってた。医者って、問題があれば説明するけど、問題無いと「異常はないですね」の一言でまとめて説明しない傾向にあるよね。たしかに異常がなければ医者の出番はないわけで気持ちはわかるけど、こちら側としてみれば「いまは何がまだ大丈夫なのか」を知っておきたいよね。

 今回はきちんと説明された上での検査。結果、視神経に障害が出始めている初期の緑内障と診断されました。長年の強度の近視および加齢によるものらしいです。眼圧は正常な範囲でしたが眼圧が正常でもなるんですって。緑内障についてはここを読んでください。

 目の異常ってほとんど自覚症状がないまま進行して、あれ?おかしい、と見え方が変って自分で気がついたときはかなり進行しちゃってるようです。健康診断とか人間ドックとか受けても、目の検査って視力検査くらいしかしないですよね。視力検査で視力以外の異常に気がつくとしたら、きっとかなり進行してからな気がする。

 一度失われた神経(視神経)はもう復活しないんだそうです。つまり、治す治療ではなく、これ以上損失されないように現状維持に努めるしかないらしい。幸い、例によっての一病息災。1型のおかげで目の検診を受け、超早期に発見されたようで一安心です。

 これ以上悪化しないようにするには目薬をさすことになります。プロスタグランジン(PG)製剤点眼薬ってのを処方されました。正常な眼圧をさらに下げることで視神経の摩滅(?)を抑止できるらしい。

wp-blue-640x960 こんな立派な全9ページにわたる小冊子がついてきます。

 目薬って、私はほとんど使ったことありません。大きな理由は超近視だからです。たぶん同じような近視の人しかわからないと思うけど、目薬の容器の先端が見えちゃうんですよ。さらにそこからニョワーっと出てくる薬液。それを見つつ目を見開いて目に受けるなんて怖くて怖くて。

 でもそんなこと言ってられないので覚悟を決めて毎晩さしているんですが、どうしても疑問が。

 過去一回も目薬をさしたことがないわけではありません。目が痒いときなど数年に一回家にある目薬を試しにさしたことはあります。いままで見たことのある目薬の容器は薄めの小さなおにぎり型っていうのか、平たい感じ。それを指で摘まんで、とか説明しなくたって誰でもたぶん知ってますよね(笑)

 もらった目薬の容器って、そういう平たいのじゃなくて小さな円筒形。つるっとした円筒形なんです。ネットで検索したらジェネリックも含め5つほどありましたけど、どれも大同小異の円筒形。一般薬ではない処方薬の目薬ってほとんど円筒形の容器みたいですね。薬なんだからデザインなんか関係ないってことなんだろうけど。

目薬1 その円筒形のボディーをこういう風に持てってその小冊子に丁寧に画像付きで説明されてます。でもね。とっても怖い。円筒形のボディーはけっこう固めです。かなり力入れないと目薬が出てこない。説明ではその後ろに当てた人差し指で押して目薬を出すとなってるんですが、それもけっこうな力が要ります。そう簡単にポトっとは出てこない。

 さあここで不安が。円筒形のボディー、滑り止めも指が引っかかるようなところもありません。維持はひたすら親指と中指で挟んでるその力だけ。その状態で人差し指でかなりの力を入れて後ろから押すわけです。ボディーを挟んでる力がふと緩んだり、滑ったりしたら、目薬の容器のとんがったところが目に激突しませんか?下手したら失明するかも。怖くない?(笑)って笑うとこじゃないけど。

 そんな事故はないんですかね? 日本中で(いや世界中か)たくさんの人がこの形状のボディーの目薬をこの方法でさしてて、まったく事故が起きないのかしら。人間工学的に見ても事故を未然に防ぐ形状や材質ってのは必須ではないんでしょか。

 もう一ヶ月近く怖さに耐えながら必死にボディーを強く摘まんで、滑って落ちませんようにと祈りつつ目薬さしてます。4月上旬にまた目医者さんに行くんで、みんなそうなのか聞いてみよう。せめて指で押す底の部分がもう少し柔らかい材質で簡単にポトッと出てくれるような材質にはならないのかしら。


1型糖尿病を知ってもらうために

日テレNEWS24「タネをまく人 岩田稔投手×1型糖尿病支援

 1型糖尿病とはその動画で説明されているとおりです。テレビなので若干やらせ的なというか編集もあるようには感じますが、概ねそのとおりです。どこがやらせって、インスリンポンプを使ってる女の子が注射もしてましたよね。ポンプの異常(故障)のときのためにペン型のインスリンも持ちますが、逆に言うとポンプに異常がないのに注射をするということはないはずです。テレビですからね。注射する映像が欲しかったんでしょう。

 ポンプは楽そうなんですけど、いくつかの理由があって私はポンプを使ってません。最大の理由は金銭的負担ですね。小児のウチは医療補助があるんでたぶんどこの市区町村でも医療費かかりません。18歳になると(越えると?)補助がなくなり自己負担になります。難病指定にもなってませんので補助はまったくありません。全額自己負担。もちろん健康保険はききますから、私の場合、国保で3割負担です。

 ポンプにするとインスリンの自己負担額はそうでない場合の倍額くらいになります。毎月の医療費の倍ではなくて、インスリン代ですからいくらだろう。そういえば毎月の医療費内訳をきちんと計算したことなかったな。あとでやってみよう。たしか、インスリンより血糖値測定関係のほうが高かったと思う。
 いずれにしても負担額が増えるのはきつい。それに注射そのものはたいして苦ではないんです。めんどくさいだけ。痛みはほぼないです。たまに痛点に突き刺しちゃったときにズキッとするだけで、それ以外はほぼ無痛です。

 注射より、動画内にもありましたが、血糖値測定のほうが痛くてイヤ。トゲが刺さって血が出るようなことを毎回自分でやるんです。意識して自分でパチンとやるんです。10年経ってもやるたびに一瞬身構えます。そいつはポンプにしてもなくならない。だったらわざわざポンプにしたいとは思わない。外で活動する人たちは注射よりポンプの方が楽みたいですけどね。私はもうリタイアしてますから。

 食事も含めて普通の生活ができる。インスリンさえ打てば普通の生活ができる。食べ物に制限はない。けど、好きなだけ食べてその分のインスリンを打てばいいってことではないです。そんなことしたら太りますからね(笑)
 普通に健康な人が健康を維持できるように普通に食べる物と量を1型糖尿病患者は食べられるという、普通な話しです。
 1型を知らない人は、2型糖尿病は食事制限されるんで、糖尿病=食事制限、1型も糖尿病だから食事制限という三段論法になっちゃうんですよね。会食や酒席で何でも食べられるというと、たいてい驚かれます。

 気づかずに高血糖で意識を失うということは、1型糖尿病ではまずあり得ません。インスリンを打たずに飲食するということはないですから。インスリンを持たずに外出して飲食するとしたら血糖値の上がらない物か、あるいは飲食しないか、だけです。食前にインスリンを打っても計算が外れて高血糖になることは日常茶飯事ですが、ケトアシドーシスなどで意識を失うほど高くなるような計算ミスはありえないです。1型というのはそういうものです。常に血糖値を意識して生きてる。

 低血糖はなかなか難しい。もちろん意識してはいるんですが、体が血糖を消費する予測が難しいのです。頭を使う、体を普段より動かす、緊張する、風呂に入るなどなど。それもどれがどれくらい消費するか事前にはわかりません。食べる物だけでなく、食事のあと何をする予定なのかを踏まえてインスリンの量を決めるんですが、突発的な行動もあるしね。現役時代、客との面談中に低血糖を起こしたこともあります。

 私はまだ意識不明になるような低血糖を起こしたことはないですが、体がぶるぶる震えるところまでは行ったことがあります。こうなるとブドウ糖の包装を破くのも難しい。家にいるときだったんで包装を開けてもらいましたが、外で一人だったらどうなっていたか。それ以来、外出時は高めの血糖値を維持するようになりました。HALLS(飴)が一粒で炭水化物4g程度。お守りとしてこいつをなめながら出かけてます。なめ終わるまで2~30分かかるんで、それで4gならお出かけ中の血糖値維持にちょうどいい。