「 2015年10月21日 」一覧

血糖値コントロール、目標値は少し高めに。

 久しぶりに1型糖尿病ネタを。
 もうね、1型糖尿病飽きたです。それを前提に生きていかなきゃならないって気負ってた時代もありましたけど、もう9年と半年。毎日毎日当たり前に血糖値はかって炭水化物を予測してインスリン打ってを繰り返してると、それが日常なんで細かいことはもういいやってなります。もっと長く1型やってる人もいるんで飽きたなんて言ってられないんですけね。

 最近、1型の方のブログをあちこち読んで、なんだか血糖値とかHbA1cの値に一喜一憂してるのを見て、ちょっと気になったので書いておこうと思います。血糖値だとか1型ブログなどのキーワード検索でウチのブログにたどり着く人もそこそこにいるようなので。

 血糖値の正常値って、食前(空腹時)80~100、食後100~120って言われてますよね。でもこの値は「スイ臓が健康で人間の自動制御機能がちゃんと働いてる人」の平均値なわけです。食前が低くて食後に少し上がる。当たり前です。それを人間が持つセンサーが検知してインスリンを繰り出し、血糖値を一定に保つ。

 血糖値に限りません。人間の自動制御はものすごいです。あたりまえ体操ってのが一時ブレークしました。足を交互に出すと歩けるっての。あれが当たり前の人は健康だからなんです。交互に出すだけで歩けるわけではない。倒れないように微妙にバランスをコントロールするセンサーが機能してるから歩ける。赤ちゃん見ればわかりますよね。すい臓だって甲状腺だってみんなそう。何事も無ければ「あたりまえ」に機能するだけ。

 で、血糖値。インスリンが枯渇して外部から注射で補給するしかない1型糖尿病は「食前」とか「食後」なんて関係ないです。食前が高くて食後が低くいのも有りです。

 健常者のパターンに近づける努力は無駄です。健常者じゃないんですから。

 高血糖を続けると合併症(主に毛細血管が詰まる(壊れる)ことから発生するいくつもの障害)が怖いのと、低血糖による脳細胞への打撃。下手すりゃ昏睡から死亡へ繋がります。怖いのはこれらであって、健常者とのパターンの違いではありません。

 健常者の血糖値パターンを目指すのではなく、高血糖と低血糖を防ぐ血糖値コントロール。これを目指さないといけないのです。

 合併症が気になる高血糖は200くらいからと言われているようです。低血糖のほうは60以下くらい。じゃあ、60~200に入っていればいいかとなるとそうでもない。

 上下の幅が少ない方がいいんですよ。HbA1cってのは平均値です。低血糖頻発+たまの高血糖でも数値的には良い値が出ちゃいます。それじゃだめです。ジェットコースター的な血糖値変動は血管へのダメージが大きい。

 血糖値コントロールを低めに考えるとどうしても低血糖を頻発するし、焦って補食するから反動で高血糖になります。ジェットコースターになってるのは数値ではわかりませんから平均値としては良い数字が出るので医者は安心します。こちらの毎日の生活を見てるわけじゃないですから平均値的な数値でしか判断できない。1型に関しては「自分で判断し決断しないと寿命は縮まる」と思って間違いないです。

 私の血糖値コントロール目標値は150です。この近辺におさまるようにカーボカウントして食前インスリンを打ちます。カーボカウントも「なんちゃって」です。成分表記に炭水化物があるものはそれを信じます。そうじゃないものは経験と勘(過去の蓄積)です。ファーストフードなどサイトがあるものはそこでチェックします。カップ麺や袋麺、コンビニの弁当なども表記があるものはそのまま信じます。

 たまに(よく、か)大きく外れます(^_^;)
 200をちょっと超えるってのはよくあります。200前後ならインスリン追い打ちはしない。220くらいからちょっと考える。
 つい先日、引っ越し直後に買ってきたハンバーグ弁当。予測が大外れしまして、何年かぶりに血糖値300超えて焦りまくりました。ハンバーグって肉かと思ったらきっとあれは違うのね。小麦粉が大量に混ぜてあったんだと思う。食感じゃわかんない。チーズにごまかされたかも。

 目標値150で生活して、HbA1cはずっと6.5前後です。7を超えたことはありません。6以下になったのもカーボカウントを始めた直後を除くとありません。発症して9年と半年ですが、いまのところ合併症の気配はまったくないです。

 もう一つ。たぶんそのうちまた書くと思いますが、書かないかも知れないのでここでついでに(笑)

 炭水化物を極端に制限する血糖値コントロールが話題になってるようですが、あれはダメです。いや、「1型」には絶対ダメです。
 1型2型を明記しないですごいすごいと書いてるのはインスリンが自前で調達できている2型糖尿病が対象です。1型でもそれをやってて効果あると書いてる人がたまにいますが、1型でもまだ完全枯渇してない人もいるんですよ。ハネムーン期と言いまして、発症から長ければ数年はわずかにインスリンが出る。そういう人は1型であっても症状としては2型と同じなんで、2型に効果がある方法はその人にも効きます。
 でもマネしちゃダメです。炭水化物を摂らない(インスリンを極端に減らすか打たない)でも生きていくためのエネルギーはタンパク質とかケトン体がどうのこうのって宣伝してますけど、1型と健常者(2型)ではケトン体の影響は100倍違うそうです。1型糖尿病で炭水化物とインスリンがなかったらケトアシドーシスで昏睡から死に至る確率が100倍高まると思った方がいいです。