血糖値コントロール、目標値は少し高めに。

 久しぶりに1型糖尿病ネタを。
 もうね、1型糖尿病飽きたです。それを前提に生きていかなきゃならないって気負ってた時代もありましたけど、もう9年と半年。毎日毎日当たり前に血糖値はかって炭水化物を予測してインスリン打ってを繰り返してると、それが日常なんで細かいことはもういいやってなります。もっと長く1型やってる人もいるんで飽きたなんて言ってられないんですけね。

 最近、1型の方のブログをあちこち読んで、なんだか血糖値とかHbA1cの値に一喜一憂してるのを見て、ちょっと気になったので書いておこうと思います。血糖値だとか1型ブログなどのキーワード検索でウチのブログにたどり着く人もそこそこにいるようなので。

 血糖値の正常値って、食前(空腹時)80~100、食後100~120って言われてますよね。でもこの値は「スイ臓が健康で人間の自動制御機能がちゃんと働いてる人」の平均値なわけです。食前が低くて食後に少し上がる。当たり前です。それを人間が持つセンサーが検知してインスリンを繰り出し、血糖値を一定に保つ。

 血糖値に限りません。人間の自動制御はものすごいです。あたりまえ体操ってのが一時ブレークしました。足を交互に出すと歩けるっての。あれが当たり前の人は健康だからなんです。交互に出すだけで歩けるわけではない。倒れないように微妙にバランスをコントロールするセンサーが機能してるから歩ける。赤ちゃん見ればわかりますよね。すい臓だって甲状腺だってみんなそう。何事も無ければ「あたりまえ」に機能するだけ。

 で、血糖値。インスリンが枯渇して外部から注射で補給するしかない1型糖尿病は「食前」とか「食後」なんて関係ないです。食前が高くて食後が低くいのも有りです。

 健常者のパターンに近づける努力は無駄です。健常者じゃないんですから。

 高血糖を続けると合併症(主に毛細血管が詰まる(壊れる)ことから発生するいくつもの障害)が怖いのと、低血糖による脳細胞への打撃。下手すりゃ昏睡から死亡へ繋がります。怖いのはこれらであって、健常者とのパターンの違いではありません。

 健常者の血糖値パターンを目指すのではなく、高血糖と低血糖を防ぐ血糖値コントロール。これを目指さないといけないのです。

 合併症が気になる高血糖は200くらいからと言われているようです。低血糖のほうは60以下くらい。じゃあ、60~200に入っていればいいかとなるとそうでもない。

 上下の幅が少ない方がいいんですよ。HbA1cってのは平均値です。低血糖頻発+たまの高血糖でも数値的には良い値が出ちゃいます。それじゃだめです。ジェットコースター的な血糖値変動は血管へのダメージが大きい。

 血糖値コントロールを低めに考えるとどうしても低血糖を頻発するし、焦って補食するから反動で高血糖になります。ジェットコースターになってるのは数値ではわかりませんから平均値としては良い数字が出るので医者は安心します。こちらの毎日の生活を見てるわけじゃないですから平均値的な数値でしか判断できない。1型に関しては「自分で判断し決断しないと寿命は縮まる」と思って間違いないです。

 私の血糖値コントロール目標値は150です。この近辺におさまるようにカーボカウントして食前インスリンを打ちます。カーボカウントも「なんちゃって」です。成分表記に炭水化物があるものはそれを信じます。そうじゃないものは経験と勘(過去の蓄積)です。ファーストフードなどサイトがあるものはそこでチェックします。カップ麺や袋麺、コンビニの弁当なども表記があるものはそのまま信じます。

 たまに(よく、か)大きく外れます(^_^;)
 200をちょっと超えるってのはよくあります。200前後ならインスリン追い打ちはしない。220くらいからちょっと考える。
 つい先日、引っ越し直後に買ってきたハンバーグ弁当。予測が大外れしまして、何年かぶりに血糖値300超えて焦りまくりました。ハンバーグって肉かと思ったらきっとあれは違うのね。小麦粉が大量に混ぜてあったんだと思う。食感じゃわかんない。チーズにごまかされたかも。

 目標値150で生活して、HbA1cはずっと6.5前後です。7を超えたことはありません。6以下になったのもカーボカウントを始めた直後を除くとありません。発症して9年と半年ですが、いまのところ合併症の気配はまったくないです。

 もう一つ。たぶんそのうちまた書くと思いますが、書かないかも知れないのでここでついでに(笑)

 炭水化物を極端に制限する血糖値コントロールが話題になってるようですが、あれはダメです。いや、「1型」には絶対ダメです。
 1型2型を明記しないですごいすごいと書いてるのはインスリンが自前で調達できている2型糖尿病が対象です。1型でもそれをやってて効果あると書いてる人がたまにいますが、1型でもまだ完全枯渇してない人もいるんですよ。ハネムーン期と言いまして、発症から長ければ数年はわずかにインスリンが出る。そういう人は1型であっても症状としては2型と同じなんで、2型に効果がある方法はその人にも効きます。
 でもマネしちゃダメです。炭水化物を摂らない(インスリンを極端に減らすか打たない)でも生きていくためのエネルギーはタンパク質とかケトン体がどうのこうのって宣伝してますけど、1型と健常者(2型)ではケトン体の影響は100倍違うそうです。1型糖尿病で炭水化物とインスリンがなかったらケトアシドーシスで昏睡から死に至る確率が100倍高まると思った方がいいです。

日本ブログ村
にほんブログ村 病気ブログ 1型糖尿病へ

『血糖値コントロール、目標値は少し高めに。』へのコメント

  1. 名前:ちくてつです 投稿日:2015/12/04(金) 09:38:10 ID:f129e477e 返信

    激症1型人です。病歴1年、試行錯誤し、先輩であるこのブログと同意見になりました。
    乱高下を防ぐのが第一、次に低血糖を起こさないような血糖値を目指す。
    私の記録では、簡易血糖測定器は1割程度、病院での血液検査より高く出ます。
    ですから、130、140でも、気にしなくなちました。
    参考になりました。
    感謝(^^)

    • 名前:なかの 投稿日:2015/12/04(金) 14:42:48 ID:e72507e32 返信

      コメントありがとうございます。

       1型のみなさんはどうしても健常者の血糖値パターンを理想のコントロールとしたがるようですね。あちこちのブログを見ると大半がそんな感じ。

       血糖値って200くらいまではそんなに影響ないらしいです。

       生活習慣病の糖尿病だと意識しないとだんだんと悪化していくわけですよね。食後血糖値が140くらいからはもう自動調整が追いつかなくなってるわけで、そのくらいから意識させないと、放っておけばあっという間に血糖値数百まで行っちゃう体になりますから。だから140は高いと思われてる。

       その指針と、1型患者が目指す安定した血糖値コントロールをごっちゃにしたらダメだと思うのです。低めを目標にするとどうしても低血糖を頻発することになります。

       私の主治医は診察のときに血糖値の記録ノートをしっかり見ます。高血糖のほうはほぼ無視で低血糖を気にします。

       私の歳もありますしね(笑)
       発症から約10年ですが、いまのところ合併症の気配無し。この先合併症がでるとしても、積み重ねの結果ですからまだまだ先。その時期が来るのと人生終わるのとどっちが先か。と考えたら怖いのは認知症など脳に影響がある低血糖の問題でしょう。

      いずれにしても乱高下はどう考えても良いわけがない。体に大きな影響が出ない血糖値コントロールを目指すとしたら、予測が外れて若干高くなろうが若干低くなろうがどちらにも影響が出にくい150くらいが安全だと思ってます。

       ちなみにこの基本姿勢でずっとやってきて、HbA1cは平均6.5くらい。6.2~6.8くらいを推移してます。

  2. 名前:早川由美子 投稿日:2017/01/29(日) 17:01:47 ID:e77a1bc0b 返信

    参考になりました。
    私は1型30年です。
    飽きましたね。

    • 名前:なかの 投稿日:2017/01/29(日) 17:35:49 ID:455770dfb 返信

      30年ですか。私はまだまだひよっこですね。
      ほんとに飽きますw

  3. 名前:Ri-i 投稿日:2017/02/17(金) 17:03:25 ID:0a775d876 返信

    こんにちは

    1週間ほど前に1型糖尿病と診断されましてインスリン注射をしております。
    4ヶ月で15kg体重が落ち、吐き気や頻尿、多飲で入院しての発覚でした。

    まさか自分が糖尿!?しかも1型!?
    信じられないと言う思いと、これから先何十年も注射を打ち続ける不安とで色んな本を読み、ネット検索をし、昨日糖質制限の本を見つけ、1型糖尿病の方も改善されてるしダイエット効果もあると言うことで夢中で読んでいました(15kg痩せたとはいえ、まだ太っています)

    でも、あれはやはり2型の方向けのものなのですね…。
    糖質制限したらインスリンも減らせるかも?と淡い期待を持ってしまいましたが、結局は自前のインスリンがある方向け。糖質制限するリスクのほうが、1型糖尿病の場合は高いということなんですね?

    1型糖尿病のかたのTwitterやブログを見ていますと、カーボカウントというのを実践されていらっしゃる方が多いようですね。
    なかなか情報が少ないですし、あふれている情報は2型糖尿病のものがほとんどで惑わされてしまいますが、糖質制限開始する前にこちらの記事にたどり着けて良かったです。
    ありがとうございました(^-^)

    • 名前:なかの 投稿日:2017/02/17(金) 18:39:46 ID:92908215b 返信

      一週間ですか。心配で心細くて大変な時期ですね。でも、もう発症しちゃったんだから、ポジテブに行きましょう。なるようになるさ、です。一病息災です。今後定期的に血液検査しますから「いわゆる成人病」も超早期発見できます。別の要件で体調不良でも一々踏ん切りつけて医者に行かなくても、診察日に内科の医者に相談できます。かかりつけ医を持ったようなもんです。

      体重が激減するのは1型発症時にみんな経験するようですね。体が溶ける、と表現してる人が多いかな。

      私も15kgほど減りました。もともと太ってはいないので激減です。まさに骨と皮。

      まず、仰向けで寝られない。仰向けで寝ると腹がへこみますよね。痩せすぎて腹がへこむと皮膚が肋骨のところに引っかかって違和感で寝られない。

      ヒザとかクルブシとか皮膚のすぐ下に骨があるように思いますけど、あそこにもちゃんと肉があるんですよね、普通は。それがなくなっちゃって横向きに寝ると膝とかクルブシがすれて痛くて寝られない。足の間に座布団挟んで寝てました。

      あと、尻の肉も取れちゃって、尾てい骨丸出しなんで硬い椅子には座れない。背骨の周りの肉もないから背もたれが木の椅子だと痛くて寄っかかれない。などなど経験しました。

      体重は1型を宣言されてインスリン使うようになってわりとすぐに戻った気がします。
      体重コントロールも血糖値コントロールと同程度に必要ですけど、食べる物のカロリーとか炭水化物とか気にするようになりますから、あとはインスリンとのバランスです。体重が増減しないように、かつ、血糖値が安定するように摂取するものとインスリンのバランスを取る。

      書くと難しいことのように思いますが、やってみるとそんなに難しいものじゃ無いです。
      カロリーは、まあ適当ですw 感覚的にカロリー取りすぎないようにと思うだけで、あまり気にしてません。
      炭水化物量は食べるときにしっかり確認します。まずは炭水化物量を確認しといて、医者の指示した量のインスリンを打って2時間後に計測して予測よりどのくらい高くなったか低くなったかをメモ。

      それを繰り返していけば、「この炭水化物量ならインスリンは何単位」とか自分でわかってきます。それが「カーボ(炭水化物)カウント(数える)」だと思っていいです。
      ここらのカーボ・インスリン比は人によって違いますので、他人のを参考にしちゃだめです。私の場合、炭水化物10gに対してインスリン1.6単位くらい。まだ自前のインスリンが残ってる人だと10gで1単位なんて人もいるようです。ほんとにこれは人それぞれ。自分の体で確かめるしかないです。

      それに体調や時間帯、食後の行動などで変化しますので、きっちりとコントロールするのは無理です。そこらは適当におおらかに考えないとストレスになるだけ。ストレスでも血糖値は乱れます。

      糖質「制限」は避けた方がいいです。理由はブログに書いたとおり。
      インスリンの役目ってまだ全部が解明されたわけではないそうです。血糖の取り込みと脳細胞や筋肉、骨密度の維持なんかはわかってるようですが。他のどんなところに作用しているか全容は解明されてない。だから血糖消化用としてだけじゃなくインスリンは欠かせないんです。

      • 名前:Ri-i 投稿日:2017/02/18(土) 08:53:32 ID:570e2fe8f 返信

        お返事ありがとうございます(^-^)
        カーボカウントについても教えてくださって感謝です!参考になります。

        診断直後はおっしゃる通り不安いっぱいで泣いてましたが、ネット検索しているうちに仲間もでき、皆様親切に教えてくださるのでだいぶ落ち着いてきました。

        ストレスも悪影響のようなので、なるようになる、の精神でゆったりいきます(^-^)
        ひとまずカーボカウントについて勉強してみます!

        ありがとうございました(^-^)