めまいと吐き気

 私、実はかなり強烈なめまい持ちです。

 眼振というらしい。検査しても病的な原因は不明。とにかく立てない、歩けない。黒目が文字どおりグルグル回ってる。

 ブログを始めてからひどいことになってなかったのでブログネタにもしてないし、自分でも忘れてました。ブログを始めてもう6年近くですか。6年以上平穏無事にめまいに襲われてなかったってことになります。

 ひどかったのは1型糖尿病を発症した前後、9年ほど前になりますかね。もともと低血圧だったのと、1型発症のストレス加算だと思ってました。

 めまいが原因で床屋さんにもいかなくなりました。決して行くほど髪がなくなったからではありません(笑) 床屋さんでイスを倒してひげ剃りなんかしますでしょ。事前にしつこく言ってあっても、終わるとさくっとイスを立てちゃうんです。当時は寝た状態から強制的に体を起こすと必ず目が回っちゃうのです。何度言っても、「あ、ごめん」って起こされちゃうんで行かなくなりました。そろそろ終わりそうってときに再度言えばいいんでしょうが、何度も何度も言うのもね、悪いような気がして言いにくい。いまは奥さんに散髪してもらってます。

 本題。十日ほど前(って書き出してから何日も経ってしまいました。毎日ダラダラと過ごしてるとキーボードに向かうのがなにげにおっくうになってきてます(笑))、

 もう二週間ほど前ですね。5月16日の土曜日。お昼ちょっと過ぎ頃。かつてないほどの強烈なめまいと吐き気に襲われました。

 事の次第を順に書きますと、お昼を食べようと立ち上がったときに、ふわっと嫌な感じがしたんです。でも「めまい」ってのを思いつかず低血糖かしらと血糖値測定。普通に133。こりゃ気のせいだ、ちょっと変な感じがしただけと。

 運悪くめったにないことで奥さんが娘と一緒に外出してまして、一人だったんです。血糖値も普通だし食事しなきゃと思い、インスリンを注射。だんだんと目が回ってきて、ああそういえば以前もあったな、これは眼振だと思ったんですけど、インスリン打っちゃいましたからね。食べないわけにいかない。食べたら吐くかも、これはまずいと思いつつ、食べないわけにいかずむりやり食べました。インスリン打って食べなきゃ低血糖ですから。

 食べた直後くらいから、もろに目が回ってきましてどうにもならない。さらに吐き気がものすごい。食べちゃったからよけいに吐き気が。これは文字で書いてもたぶん伝わらない。

 そばにあったくずかごを抱え込んだまま床に横たわりじっと我慢。少しでも動くと一気にこみ上げてくるんです。携帯を手元に置いてなかったんで奥さんにも娘にも連絡できない。据え置き電話は立たないと使えないところにあるし立つのは絶対無理。

 一時間くらいそうやって横たわってたんですが、だんだん手が指の先の方からしびれてきまして。こりゃ本気でまずい。でも足はしびれてこないし、頭痛もないんで、脳梗塞はないなとか、変に冷静だったりします。焦ってるけど頭は冷静というか。

 でもとにかく奥さんにしろ救急車にしろ連絡できなきゃ死んじゃうかもと思い、もうそれこそほんとに必死でくずかごを押しながら床を少しずつ這いずって携帯電話の置いてある方向に進みました。眼開けるとひっくり返っちゃうので眼つぶったまま。眼をつぶってても目が回ってるのでまっすぐ這いずれないんですね。少し進むと壁にぶつかります。10数歩分進むのに30分くらいかかった。

 やっと携帯電話を手にできたので外出中の奥さんに電話。電話でない。一緒にいるはずの娘に電話。電話でない。留守電に「帰ってきて」の一言をいれるだけ。声がもう出ないんですよ、まじで。声を出すって体力使うんだなとか思いました。

 しばらくして娘から連絡あり。うるさい道路を歩いてたんで着信気づかなかったと。救急車呼べと言われたような気がするんですけど、一人ですからね。119番はできてもどうやってこの部屋まで来てもらうのかとか考えたらわけわかんなくなっちゃって、帰宅を待つことに。

 奥さんが帰ってきてすぐ救急車呼びました。生まれて初めての救急車体験です。吐き気があるときの救急車って地獄ですね(笑)
 救急車ってワンボックスで車高高いでしょ。そこに横たわるんです。車に酔う人ならわかると思うけど、進んだり止まったりカーブ曲がったりするたびに吐き気がものすごい。

 なんとか病院につきまして、いろいろ検査。すぐにCTです。もう食べた物全部出たろうと思うくらい吐いてるのに不思議にまだまだ吐きます。CT取るためにベッド移動したり少し動くと吐きます。でもとにかくCT最優先なんですと。ちょっとだから我慢しろと。一回吐いて、次の吐き気までのわずかな隙間にCTです。脳梗塞だったら大変だからですね。ストレッチャーに乗って横たわったまま移動するのも地獄です。吐き気がなくても気持ち悪くなります。何度か経験済み。それをこのめまいと吐き気ですからね、思い出したくもないほどつらいです。

 結果的に頭は異常なく、前にもなった「原因不明の眼振」だったようです。

 手先のしびれについては一つ勉強になりました。過呼吸、ほら、苦しいし吐き気がするから必死で息をするわけです。それがいけないんだそうです。過呼吸は血液をアルカリ性にするんですって。血液がアルカリ性になるとまずは手の指先から痺れてくるようです。検索すると過呼吸でめまいになるって出てきましたけど、私の場合、鶏と卵だな。先にめまいがあったわけだから。悪循環に陥ってたのかも。

 病院についた直後、「ゆっくり息をして」と何度も何度も言われました。救急車の中では言われなかった。

 救急外来に一泊し、翌朝までにめまいが収まらなかったら一週間入院と言われました。なんとか夜中までにめまいは収まり、翌朝退院できました。10日後に再診を受け、前回と同じでしょうということになり、二週間後にもう一度再診となりましたが、一週間以上問題がなかったら予約をキャンセルしてください、来なくて良いですと言われてます。

 そうそう、救急外来のベッドで頭をよぎったのは、トイレ。身動きできないんでまたあの恐怖の尿パイプかと思いました。けど、だいじょぶだった。これも生まれて初めて「しびん」を使いました。心臓カテーテルみたいに絶対に身動き禁止、体の向きも変えられないときだけ尿パイプなんですって。横向けるなら尿パイプなんかしないそうです。

 もう一つ、私は点滴が天敵なんです(笑) 毎回苦労します。入院と点滴はセットですからね。今回も最初右手の甲に刺し、数十分で痛みに耐えかね抜いてもらいました。刺したところから本来通っていくところじゃないところが腫れ上がり、二週間経ついまもまだ痛いです。次に刺した左腕。なんとか一晩持ちましたが、これまた二週間後のいまでもまだ黄緑色、打撲の青たん風になってて触ると痛いです。

 さらに、出ない声でか細く何度も「1型糖尿病です。ブドウ糖入り点滴は禁忌です」と伝えたんですが、聞いてもらえませんでした。無視されたわけじゃなく、緊急時に怖いのは低血糖なんで、一日くらいブドウ糖入りの点滴で高血糖になっても影響はない、それよりいまの緊急時をなんとかするのが先決、ということのようです。
 たしかにブドウ糖入りの点滴しても300を越えることはない(経験上)ので、問題ないっちゃ問題無いです。一日や二日くらいならね。

 その後、いまんとこは、めまいに襲われそうな兆候は出ていません。あまり首を左右に振らないように気をつけていようと思います。


『めまいと吐き気』へのコメント

  1. 名前:Michiko 投稿日:2015/05/31(日) 06:19:20 ID:f37c04dd7 返信

    読んでいるだけで辛くなりました。目まいってホントに辛いですね。二十数年前に体験しました。柄にもなく猛勉強して資格試験に挑み、それが済んで数日した頃にある朝突然。頭を10センチくらい上げるだけで猛烈な吐き気。寝ていても壊れたテレビ画面のように流れていきました。トイレにも這っていって吐き気をこらえながら・・・ってそれでも便座に座れたのはマシなのかしら。
    なかのさんは救急車で搬送されて処置して貰ったおかげもあるのでしょう。救急外来の処置で割にすぐに治まったのでしょうね。私の場合は救急車はイヤ、なんて思って無為に寝てるだけだったので症状はなかなか治まらず、三日目くらいにやっと電話を使えるようになってからご主人が開業医している友人に「病院にはとても行けそうもないけれど家で出来る処置は?」と聞いたら「これから迎えに行く」と言ってくれました。「来て貰っても玄関の鍵さえ開けられないから来ないで。薬の名前が分かれば夫に頼むから」って言ったのだけど「何とかして玄関の鍵だけ開けといて」と言い張って電話を切られました。迎えに来て貰った車の後ろのシートで寝て彼女のご主人の病院に連れて行かれ、点滴してもらいました。送り迎え付きで3日お世話になりました。
    考えてみたら働き盛りで忙しかったとはいえ、夫は薄情だったかも。息子も高校生だったし「世話が出来ない」というだけでも助かっていたという核家族の主婦時代だったのですね。広島時代のその友人、私にとっては恩人です。広島には足向けて寝られないです。大きな病院に検査に行けたのは症状が治まってから、突然の発作の日から1ヶ月も経った頃でした。メニエルだろう、という事だったけれど症状が治まってからではよく分からなかったんじゃないでしょうか。2度としたくない体験なので、今でもメニエル予防の薬は常備していて、怪しい時には服用しています。滅多にないですが。

    • 名前:なかの 投稿日:2015/05/31(日) 11:15:52 ID:c46f0dec7 返信

      メニエール病みたいに「原因はそれだ!」とはっきりすればまだ対処できそうだし、人にも説明しやすいんですけど、症状が全然違うんです。

      難聴も耳閉感もありません。耳鳴りは普段からあるのでこのためではないし、たぶん、メニエール病で耳鳴りとなったなら、いつも聞こえてるこんな静かな耳鳴りではないんじゃないかと。

      さらに数日とか数ヶ月とかの短期間で繰り返すってのもないです。のど元過ぎて暑さを忘れたころ、ある日突然やってきます。今回が一番長くて9時間ほど目が回ってたことになりますが、毎回もうちょっと短いです。6時間は続かなかったような。短いときで三時間くらいかな。低血圧で「上60」くらいになると起きてられませんが、ちょっと症状が似てます。でも「目が回る感」は大きく違うな。

      医者に行くのはめまいが怖いからじゃなくて、めまいの原因がもし脳梗塞や脳内出血など「脳」だったらってとこにあります。とくに今回は手も痺れてきたし、最悪を疑わないで放置して、もし最悪だったらあとで悔やむじゃないですか。何でもなかったからこそこうやって理屈を書いていられるわけで。

      怖いといえば、「狼が来たぞ少年」扱いされるようになっちゃうと怖いなって気もします。些細なことで大騒ぎして救急外来に行かないようにとも思いますが、それは結果論ですよね。行って検査してみなきゃ重篤かどうかはその時点じゃわからない。

  2. 名前:オ-ルド爺さん 投稿日:2015/06/01(月) 14:22:14 ID:a0ec72fc4 返信

      驚きました。そんなことがあったのですか。
    でも無事でよかった。悪い病だったら大変です。
    目眩は拙も30代の終わり頃経験しました。当時の診断ではメニエル症候群でした。病気の辛さは他人には絶対に解りませんからつらいです。メニエルは「吐き気、耳鳴り、難聴」などを伴うようですが似ていますね。拙はメニエル3症状は全くなかったので今考えると他の病気(なかのさんのような)だったのかもしれません。
     原因が分からない病気は困りますね。拙メも先日「死ぬかもしれない」と思うほどの心臓発作に襲われ、初めてニトロを使いました。危なくカミさんに別れの言葉を吐くところでした。直ぐに再び検査を受けたのですが「心臓は全く正常」だそうです。正常どころか年齢の割には確実に作動している??というのですが、発作は現実に起きるのです。
     患者としてはどうしようもない。止む終えないとき以外は外出しないことや、家の中で移動するときも2階へ行くときは声をかける・・ぐらいの用心しかできない。
     発作には必ず原因があるはずです。眼振という発作が起きる理由はどういうことか、知りたいです。
     それにしても文章が巧いですね。調査士界の名文家3人のうちの1人だとは承知していますが、症状発作の様子は鬼気迫るものがある。読んでいて背中に冷たいものが走りました。どうぞお大事にしてください。